ホワイトゴーストというユニークな名前の植物があります。
直訳で「白い幽霊」。
怖そうな名前ですが、実際の植物の姿はそれはとても美しいのです。
そんなホワイトゴーストをお迎えできたので成長記録とともに、自分なりの育成ポイントを発見したのでご紹介したいと思います。
これからホワイトゴーストを育てる方にぜひ参考にしていただけたら幸いです。
ホワイトゴーストの基本情報
ホワイトゴーストはユーフォルビア・ラクテアの突然変異で生まれた斑入り品種です。
ラクテアは全身濃い緑色ですが、ホワイトゴーストはマットな白に少し緑色が混ざるような色をしています。
インドを原産とするトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物。
トゲを持っているので一見するとサボテンに見えますが、サボテン属では無いので違う種類です。
直射日光を避けた日当たりのいい場所で、乾燥気味に管理します。
水やりは春〜秋は表土が乾いてから1週間前後に、冬はほぼ断水(表土を軽く湿らせる程度)にします。
寒さには弱いので10度以下になる前に暖かいところへ移動させましょう。
土は多肉植物用のものを使用すると良いです。
ホワイトゴースト成長日記
さて、ここからは実際に購入・育成していく過程をご紹介していきます。
メルカリで購入
ホワイトゴーストは、とても人気の植物で園芸店でもよく見かけます。
成長がゆっくりな植物なので、大きな株はやはりお値段がそこそこします…。
お店で売っているのは大体大きな子で、小さくてお手ごろな株は見かけません。
そこでメルカリでお安く小さい株を探して、育てていくことにしました。
ホワイトゴーストは挿し木で増やせます。
なので、大きくなった株の枝を切って販売している方が結構いるのです。
発根していない枝は比較的安く購入できました。
切り苗のもの5本を2000円で購入し、サイズは短いものから少し長めのものまでありました。
到着直後の姿はこちら。丁寧に梱包されていて綺麗な色にテンションが上がっていきました!
切った枝を乾燥させて発送されています。
よく見ると3本は少し根が出ていますね…。
早速、植え替えです!
1本1本を多肉植物用の水はけの良い土に植えていきました。
鉢は家に余っていたプラ鉢です。
根の張りが少ないと聞いていたのであまり大きくない鉢に植えて発根させて、何年か様子をみようと思います。
植え替え後、水を控えた方が良いみたいだったのでしばらく放置していたらフヨフヨになってしまい、慌てて水をやりました…。
するとその日のうちにしっかりパンパンになってくれました。
乾燥を好むと思っていたので、アデニウム的感覚でいたのですが、それよりももう少しお水が欲しい子だったみたいです…。
土に植えてもしばらくは不安定で何回か倒してはコロンと出てきてしまったこともしばしば…。
根の張りがゆっくりなので、3ヶ月くらいはグラグラしていましたね。
自分の育てている環境
植え付けた4月からは基本的に野外管理。
屋外で遮光が効いているところに、ほぼ出しっぱなしです。
朝だけは朝日の直射が当たり、11時くらいにはやんわり遮光になる場所に置きました。
水やりは成長期は1〜2週間に1度。
肥料はハイポネックスを1000倍に薄めたものを水やりの代わりに月1回程度与えました。
春〜秋の成長
植え替えは4月に行ったので、良い時期から育成できたと思います。
春は中の方の土が乾いてから水やり。夏は鉢が軽くなったなと思ったら、すぐに水やり。
夏の生育がすごく、大きい子は5センチ以上は伸びたと思います。
上に伸びたり、横に手を伸ばしたり…。
個性的でみんな飽きません。
ただ、全部が調子良いわけではなく、5本中2本はのんびりな成長でした。
1本においては、夏の間は全然成長ぜずに少し不安でしたが、管理は他の株と変えずに、乾いたら水やり・朝日は当てて遮光気味にしました。
気温が下がり始めた秋口の10月〜11月。
最低気温が15度を切るあたりから、夜は室内に取り込みました。
すると、なかなか変化のなかった1本の子が手を伸ばし始めたのです。これは流石に首を捻りました…
根着くのが遅かったのでしょうかね。その後ものんびりと成長点を赤くして動き始めています。
冬の管理
ホワイトゴーストは寒さに弱いです。冬は室内に取り込んで管理します。
最低気温が15度を下回ってきたあたりから夜は室内へ移動。暖かい日中は外に出していました。
最高気温が15度を切ったあたりからは、完全室内管理にしました。
室内といっても、土間に植物棚があるので暖房はなく、気温はそこまで高くはなりません。
植物棚にビニールカーテンをかけ、上から植物育成パネルライトで照らしています。保温のため、プラスチックダンボールとビニールカーテンで閉じた、自己流超簡易な温室を作りました。
簡易な温度計も置いて、室温は把握できるようにしています。
植物ライトがあるせいか、玄関よりは温度があるような気がします。
ホワイトゴーストは下段の方に置き、直射が当たらないような距離をとっています。
アガベやパキポディウムは上段の方へ置いてます。
水やりはほぼしません。触ってみても柔らかくなっていることもありません。
ただ、ピンク色になっている箇所があるので冬でも少しは活動してるようでした。
なので、断水まではせずに土の表面に水を少し垂らす・霧吹きで表面に水を吹きかけるくらいはしています。
自分なりの育て方ポイント
初めてのホワイトゴーストのお迎えにあたって育て方を調べた時、水やりの頻度と気温が一番気をつけるべき点かなと思いました。
実際に育ててみるとその他にもポイントがありそうだったので、まとめてみました。
- 水やりは基本控え気味。夏の成長期の野外管理時は1週間に1回でも。冬は表面を霧吹きで湿らす程度。10度以下になるときはやらない。
- 朝日を当てる。
- 野外管理の時、1日中直射日光には当てない。遮光の時間を作る。
- 冬は植物育成ライトを用意して、気温が下がり過ぎないようにすると少しだけど成長する。
9ヶ月世話をした時点で、1番有効だったと思っているのが朝日を当てるという点です。
我が家は夜明けから朝11時くらいまで、ピンポイントに朝日が当たる場所があり、11時を過ぎると明るい日陰になる場所がありました。そこに春〜秋口までは定位置にして置きました。
この時の成長っぷりに太陽の光ってすごいなぁと実感したのを覚えています。
と、面白いくらいに成長してくれるホワイトゴーストさん。
今後も楽しみです。
また次の夏が終わった頃くらいに、成長記録を更新したいと思います!
美しく大きくなって欲しいですね。
おまけ〜色が白から緑になる「先祖返り」について〜
ホワイトゴーストはその白い姿が美しく特徴的なのですが、成長していくとたまに新しく伸びたところに緑色が混ざったり、全て緑になってしまったりすることがあります。
これをホワイトゴーストの「先祖返り」といいます。
植物の先祖返りとは、元の植物の性質が出ることで、原種に近くなることです。
ホワイトゴーストはラクテアの突然変異種なので、緑色のラクテアの性質が現れて緑が混ざることになりますね。
先祖返りは生育が旺盛と言われるので、全部緑が嫌な場合は取り除いた方が良いと言われます。
ただ、私のホワイトゴーストにもあるように少しの緑色が混ざるくらいなら、綺麗なグラデーションやツートンになっているので、これはこれでありかなと思っています。
この子達が次の成長をした時に、どんなカラーになっているのかもお知らせできたらなと思います!